2012年5月22日火曜日

6月3日 ララバイコンサート プログラムより②



ララバイコンサートで、重松壮一郎さんと一緒に演奏する既存の曲のひとつに「鳥の歌」があります。この曲は、本来は賛美歌で「イエスの誕生を祝う歌」です。そして、この曲は、偉大なチェリスト「パブロ・カザルス」が必ず自分のコンサートの最後に演奏し、平和を祈ったことで有名です。
パブロ・カザルスは、平和運動家であった音楽家としても、とても有名な人です。1958年に、アルベルト・シュバイツァーと共に核実験禁止の運動に参加もしました。この時彼は、80才を越えていました。彼は、第二次世界大戦が終結した1944年頃から、故郷への思慕と平和への願いを込めて、カタロニア民謡の「鳥の歌」を必ずコンサートの終わりに演奏しました。
カザルスが94歳である最晩年の1971年10月24日、ニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース、ピース(平和)と鳴くのです」と語って「鳥の歌」を 演奏したエピソードはとても有名です。カザルスの最後の国際舞台でした。
彼は、静かに反戦や核実験禁止、平和を訴えてきた人です。何より自分の態度で、それを表現し続けてきた人だと思います。彼の姿勢にとても共鳴する自分がいます。昨年3月11日に、大自然の災害、そして、原発の事故によって失われた尊い命のことを思い、私もこの歌を歌えたらと思いました。
この鳥の歌には、日本語でもいろんな歌詞が付けられています。今回は、身体を離れた人の魂が天にのぼっていくことを歌った歌詞で歌います。災害や原発事故で失われた多くの命のための鎮魂歌として歌えたらと思います。
震災や、原発事故があってからの私の思いを正直に話すと、私という人間は、自分の中に怒りという感情が沸き起こることによって、何より自分が苦しくなる人です。原発事故のことを思うと、言いようもない怒りが自分へやって来ますが、そのことだけで自分が潰れそうになります。上手く言えませんが、自分に無理がありすぎるのです。
そして、自分は怒れる人じゃないんだと思うのです。怒って抗議するのではなく、自分にできる抗議の仕方があると感じています。私ができるのは、震災や原発事故によって、傷ついたり、恐怖を抱えている人を癒したり、少しでも心が楽になるようにお手伝いすることだと感じています。
それは、もしかしたら、自分の中のどうしようもない怒りを、ちがう形に変えて表現しているのかもしれません。

人には、共感と反感という感受点があって、そのどちらかに触れると、その人なりの力がでるように思います。怒ったり、憤ったりすることで、ものすごいパワーが出る人もいれば、喜びや悲しみに共鳴共振することで力が湧いてくる人もいます。それぞれで、どちらも素晴らしい。だから、どちらの立場をせめることもない、それぞれが、自分らしくできることで力をだしたらいいんだと思います。

九州では、今、瓦礫受け入れの問題で、北九州のとっている態度が大きな問題になっています。もちろんこのことは、私の中でも納得できない大きな事件です。
その問題を考えても、抗議デモに参加する人、電話かける人、それぞれができることをやるしかない。情けないけど、自分の中の怒りの思いで、自分自身がヘロヘロになりながら、自分のできることをやるだけなんだと、自分に言い聞かせています。

いつだって、フラワーエッセンスのセッションで、受け止めることをやって来た私は、どうしても、被災地から避難してきた人の心のケアや、この重大な事態と向きあって外に向かっていくことをせざるを得ない親たちを、実は支えている子供たちの心のケアをしていくことが、私にもっともあった、無理のない反原発や平和運動なのかもしれないと感じています。

怒ることに無理がある自分を、どこかで責めたり情けなく思ったりしますが、自分は、自分ができることをやっていくしか無いんだと今は感じています。その無理なくできる原発いらない運動や、平和運動の形が、歌うことであったり、フラワーエッセンス療法であったりするのだと、今は感じています。今回は、その自分なりの思いや祈りもこめて、この曲の紹介をさせていただきました。

<鳥の歌>
人はいつか 鳥に変わる
身体を 離れて
目に見えない 翼広げ
星空を飛ぶよ
生きる痛みから
解き放たれ
魂は舞うよ

鳥はいつか 天の園へ
誘われていく 
透き通った 光浴びて
罪は洗われる
救い主の手に
羽を休め
鳥はさえずるよ


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今回は、宇宙のリズムのブログ
明日のれな☆宇宙のリズムにのって>にも、
怒りの感情について書きました。
よかったら読んでみてください。


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